左肺後葉に発生した肺腫瘍(腺癌)の切除

症例

13歳6カ月齢、アメリカン・コッカー・スパニエル、去勢雄、11.2 kg (BCS3/5)

来院理由

健康診断

身体所見

特異所見なし

検査

血液検査:異常なし
レントゲン検査:左肺後葉に結節性病変(径5 cm)、他の肺葉問題なし

図1・2:初診時のレントゲン検査(健康診断)

CT検査(他院):左肺葉に限局した腫瘤性病変(辺縁部に局在)、肺門リンパ節などの腫大無し

図3・4:他院にて撮影したCT検査画像

治療方針

術式:左第5肋間開胸アプローチによる左肺後葉切除術

本症例は疼痛の観点より、広背筋を切開をせずに開胸し、左肺後葉にアプローチした

図5.肺間膜切開し、左肺後葉を胸腔外に牽引
図6.肺動脈(左肺後葉分枝)を吸収糸2-0とヘモクリップにて結紮
図7・8:ジェミニ鉗子にて気管支の剥離・結紮・切断
図9.肺静脈(左肺後葉分枝)を吸収糸2-0とヘモクリップにて結紮

胸水および気胸予防として胸腔ドレーンチューブを設置し、縫合して終了

図10・11.切除した肺後葉

確定診断

病理検査:肺腺癌

経過

術後3日目:血液ガス分析にて呼吸不全兆候がないことを確認し、胸腔ドレーンチューブを抜去。

術後5日目:退院。
術後10日目:抜糸し、徐々に散歩も開始。
現在:術後11ヶ月経過するも再発や転移所見なく、経過良好。

担当医:林 佑将

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