尾側口内炎に対する全臼歯抜歯

症例

猫、雑種、6歳、去勢雄

来院理由

半年前から口を痛がるようになり、食べが悪くなってきた

身体所見

口腔:尾側粘膜、歯肉、頬粘膜に炎症あり。歯石付着および吸収病巣あり。

図1:尾側粘膜
図2:切歯および犬歯周囲
図3:右口腔
図4:左口腔

診断

猫の尾側口内炎疑い

治療方針

飼い主様と相談の結果、まずは全臼歯抜歯を行い、改善がなければ全顎抜歯を実施。
複数の吸収病巣も確認されたため、歯科用レントゲンを用いて残根がないかを確認しつつ抜歯。

図5:左下顎前臼歯の吸収病巣(肉眼所見)
図6:左下顎前臼歯の吸収病巣(レントゲン画像)
図7:右下顎前臼歯の吸収病巣(肉眼所見)
図8:右下顎前臼歯の吸収病巣(レントゲン画像)
図9:右上顎縫合部
図9:左上顎縫合部
図11:左下顎臼歯の抜歯後(レントゲン画像)
図12:右下顎臼歯の抜歯後(レントゲン画像)

経過

術後2日目から採食可能になり、経過良好

動画1:手術翌日に退院した直後の食事

担当獣医師:萩原

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