犬の頸椎ヘルニアに対してベントラルスロット術による減圧

症例

6歳9カ月齢、トイ・プードル、避妊雌、6.72 kg (BCS3/5)

来院理由

散歩中、急に歩き方がおかしくなった

身体所見

両前肢:ナックリング(手がひっくり返ったまま)を起こしたまま、完全麻痺

動画1.来院時の院内歩様
動画2.両前肢のナックリング

検査

【血液検査】
・異常なし

【レントゲン検査】
・明らかな異常なし

【神経学的検査】
・両前肢の姿勢反応消失
・頸部(C1~C5)領域の脊髄障害

【MRI検査】※他院にて撮影
・頸部4-5椎間(C4-5)において腹側右寄りから脊髄圧迫所見

図1.MRI検査(T2強調画像・矢状断像)
図2.MRI検査(T2強調画像・背断像)

診断

頸部椎間板ヘルニア(C4-5)

治療方針

術式:頸部腹側減圧術(ベントラルスロット術)

図3:手術用の拡大鏡を用いて手術を実施
図4:ラウンドバーにてスロット孔作成
図5:ヘルニア物質を摘出し、脊髄を確認
図6:術創
図7:摘出したヘルニア物質

経過

【手術後】
・翌日には麻痺が改善し、歩行可能となっていた

動画3:手術翌日の院内歩様

【現在】
術後5日目に退院し、歩行異常もなく経過良好

担当医:林 佑将

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