- 診療時間
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- 9:00〜12:00/16:00〜20:00
- 年中無休 365日診療
症例
12歳、猫、去勢雄
来院理由
半年前から食事後に咽せるようになり、徐々にくしゃみが悪化して食欲低下。
他院で診てもらうも原因がわからず、治療してもらうも改善しないため当院を受診。
身体所見
口腔内の視診にて軟口蓋の欠損を確認
検査
【CT検査】
・軟口蓋〜喉頭付近まで粘膜面が不整であり、軟口蓋の大部分が欠損
・披裂軟骨も腫脹しており腫瘍性病変の浸潤の可能性はあるものの、明らかな肺転移所見なし
・胃噴門部が胃内へ陥入しており、胃食道重責を疑う
治療方針
・採食すると誤嚥および鼻腔へ迷入してしまうため、生検による診断と同時に胃瘻チューブを設置
(胃食道重責の可能性があったため、内視鏡下ではなく開腹下にて設置)
経過
病理検査結果:扁平上皮癌
上記腫瘍に対して、抗がん剤(分子標的薬)による治療を開始。
呼吸器症状も改善して経過良好だったが、胸水貯留と気胸、喉頭麻痺による呼吸不全で来院。
胸水の細胞所見より扁平上皮癌の転移の可能性が示唆された。永眠。
担当獣医師:萩原 祐太郎