細菌性膀胱炎および腎盂腎炎疑い

症例

16歳、ダックス、去勢済

来院理由

頻尿と血尿が続いており、元気食欲も落ちてきた。

身体所見

発熱は無く、腹部触診にて圧痛もなし。

検査

血液検査 :異常なし(CRP:0.95mg/dl)
超音波検査:腎盂周囲脂肪の高エコー化と腎盂壁の肥厚を確認

画像①・②:両腎ともに腎盂腎炎を疑う所見あり

尿検査:好中球およびグラム陰性桿菌を確認

顕微鏡:尿沈渣(ニューメチレンブルー染色)
顕微鏡:尿沈渣(グラム染色)

診断

細菌性膀胱炎および腎盂腎炎疑い

発熱なく、炎症反応も乏しいが、尿検査より細菌性膀胱炎、超音波検査の所見より腎盂腎炎も併発していると判断。

治療

グラム陰性桿菌だったため大腸菌と推測し、抗生剤を処方。
また外部検査機関に細菌培養検査を提出。

経過

抗生剤の投与で元気食欲の改善が見られたため、尿検査や超音波検査にて異常所見が無くなったことを確認し、治療を終了とした。

担当獣医師:萩原

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