子宮蓄膿症(開放性)に対する卵巣子宮摘出術

症例

11歳齢、トイプードル、未避妊雌

来院理由

1週間前から陰部からのおりものが増えてきた

身体所見

陰部より排膿あり

検査

【血液検査】
・白血球(WBC)の上昇
・CRPの上昇

図1:血液検査の結果(一部抜粋)

【超音波検査】
・子宮:液体貯留および内膜の増生

図2:子宮の超音波画像

【塗沫検査】
・グラム染色:陰部からの排膿物より、グラム陰性桿菌を確認

診断

子宮蓄膿症(開放性)

治療方針

術式:卵巣子宮摘出術

図3:体外に牽引した拡張子宮
図4:超音波凝固切開装置にて血管を封止・離断
図5:術創
動画1:術後数時間後の様子
図6:摘出した卵巣子宮
図7:摘出した子宮の内容物(膿)

経過

図8:術後の血液検査の推移

術後は一般状態良好
血液検査の結果も正常になったことを確認し、治療終了とした

担当獣医師:萩原 祐太郎

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