胆嚢粘液嚢腫に対する胆嚢摘出術

症例

7歳10ヶ月齢、柴犬、未去勢雄、17.98 kg (BCS 4/5)

来院理由

黄疸、2~3日前から食欲不振

身体所見

黄疸、皮膚の苔癬化

検査

血液検査:肝酵素上昇、凝固系異常なし

表1:肝臓の数値が上昇している

超音波検査:胆嚢壁の連続性が一部不整
超音波検査:胆嚢周囲のエコー源性が上昇

図1:超音波検査(胆嚢)

治療

胆嚢粘液嚢腫による閉塞性黄疸と判断し、胆嚢摘出を実施

術式:胆嚢摘出術および肝生検

図2:開腹時の胆嚢の外貌
図3:肝臓から胆嚢を剥離
図4:胆嚢摘出後
図5:総胆管内の洗浄
図6:肝臓の一部を生検
図7:アクティブドレーンを設置し、閉創
図8:ゼリー状の胆嚢内内容物

病理検査

胆嚢:胆嚢粘液嚢腫
肝臓:胆管炎および胆管拡張(軽度)

経過

胆嚢摘出後は速やかにT-bil値が減少し、食欲も改善。
術後も利胆剤の投与を継続する予定。

担当獣医師:林

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