難治性の瞬膜腺脱出(チェリーアイ)の整復

症例

11歳7ヶ月、アメリカン・コッカー・スパニエル、去勢雄

来院理由

他院にて1歳齢の時に瞬膜腺脱出(チェリーアイ)と診断され、去勢手術と同時に手術したが、術後すぐに再発。
難治性のため経過観察と言われていた。

身体所見

左眼:瞬膜腺脱出

図1:瞬膜腺脱出(左眼正面)
図2:瞬膜腺脱出(左眼側面)

検査

【術前検査】
・血液検査、レントゲン検査、超音波検査にて特異所見なし

治療方針

術式:瞬膜腺整復術(ポケット法+アンカリング法)

経過が長く、再発症例のためポケット法とアンカリング法の2つの術式を併用して整復。

図3:切開にて突出した瞬膜腺を収納する空間(ポケット)を作成
図4:縫合糸にて瞬膜腺を固定し、整復されることを確認
図5:切開部を縫合し、手術終了

経過

術後3ヶ月経過するも、再発なく経過良好

図6:術前の外貌
図7:術後1ヶ月後の外貌

担当獣医師:萩原 祐太郎

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