高カルシウム血症を伴うビタミンD過剰症疑い

症例

12歳、ダックス、去勢雄

来院理由

最近飲水量が多く、尿量も多い

身体所見

明らかな異常所見なし

検査

【尿検査】
・尿比重:1.006

【血液検査】
・高カルシウム血症

【超音波検査】
・副腎、体表・腹腔内リンパ節および肛門嚢内に異常所見なし
・上皮小体の明らかな腫大なし。

図1・2:右甲状腺および上皮小体(頭側)
図3・4:左甲状腺および上皮小体(頭側)

診断

特発性高カルシウム血症(ビタミンD過剰接種疑い)

経過

高カルシウム血症になる基礎疾患を各種検査で特定できなかったが、問診より日常的にビタミンDを経口摂取できる環境にいることが判明。さらなる追加検査の前に環境改善に取り組むこととした。
現在は数値も下がり症状も改善したため定期的な検査にて経過観察中。

担当獣医師:萩原 祐太郎

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