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ブログ Vol.6
前回から始まったおしっこの問題について、今回は血尿をテーマに掘り下げていきます。
血尿と診断されたその先
こんにちは、青葉どうぶつ医療センター夜間救急チーフ獣医師の鈴木です。前回のブログで赤色尿についてご説明しましたが、検査の結果、血尿だと分かった場合、その後の展開はどのようになるのか、今回はそういったお話をしていこうと思います。
その血尿はどこから?
血尿=膀胱炎と考えられがちではあるのですが、実際にはそうとは限りません。どこから出血しているのだろうか、これは絶対に考えなくてはいけない重要事項です。尿は、腎臓で作られ、尿管⇒膀胱⇒尿道を通って排泄されますが、オスには尿道の途中に前立腺がありますし、メスなら尿道が膣内に開口し、避妊手術を受けていなければ膣には子宮が繋がっています。これら尿の通り道や、それに繋がる部位のどこに問題があっても、尿に血が混じる可能性がありますし、原因個所によって治療や緊急性、重症度が変わる可能性があります。

出血源の見つけ方
出血部位を本当の意味で特定することは困難なこともありますが、まずは大きく腎臓から膀胱までで出血しているのか、膀胱から先での出血なのかを見分けます。これには、膀胱から尿を取って血液の反応があるかをみればいいのです。飼い主さんが血尿に気付いた場合、それは自然排尿した尿が赤かったからで、これは前述の尿路全てを通って体外に排泄された尿になります。その前提で、膀胱から採取した尿に血液が混じっていなかったら、膀胱より後にある尿道や前立腺、膣、子宮からの出血、逆に血液反応があれば腎臓・尿管・膀胱の出血と絞ることができます。前者であれば、超音波検査が、後者であれば尿沈査検査+画像検査(レントゲン/超音波)が、そこから出血個所の特定、原因の診断へと進んでいくことが多いと思います。
どうしてここまでするのか?
血尿に対して尿検査以上の検査や治療を提案して、大げさと捉えられてしまった経験はあります。しかし、血尿という大きなくくりでは治療方針を決めることはできず、原因をはっきりさせ、抗生剤や消炎剤治療、食餌療法の有効性、外科手術の適応などを判断することは大切です。当院の夜間救急では、詳細な検査での治療提案から、かかりつけ医を受診するまでの応急対処まで対応しています。ただし、応急対処の場合、その後はたかが血尿と考えず、しっかりと原因を鑑別し治療を受けていただきたく思います。ご希望に応じて、相談しながら検査・治療を進めていきましょう。
次回は、血尿やその原因とも関連する尿道閉塞症についてお話ししようと思います。




