猫の大腿骨遠位成長板骨折に対するクロスピン法

症例

7カ月齢、雑種猫、去勢雄、2.7 kg (BCS3/5)

来院理由

10日前から急に右後肢挙上、明らかな原因は不明

身体所見

右後肢完全挙上、その他は特異所見なし

検査

レントゲン検査:右大腿骨遠位Saltter-HarisⅠ型骨折

図1:他院で撮影された右後肢レントゲン(ラテラル像)
図2:他院で撮影された右後肢レントゲン(AP像)

治療方針

成長板をまたぐ固定になるため、クロスピン法による固定と包帯法を実施し、3週間後に抜ピン。

図3:膝関節外側アプローチ
図4:骨折部露出
図5:骨折部整復
図6:K-Wire(径1.8mm)にて仮固定
図7:K-Wire(径1.8mm)にてクロスピン設置
図8:K-Wire(径1.8mm)にてクロスピン設置後
図9:術後の外観
図10・11:術直後のレントゲン検査
図12・13:抜ピン後のレントゲン検査
図14・15:術後1ヶ月半後のレントゲン検査

経過

術後5日目までロバートジョーンズ包帯にて外固定を実施し、術後7日目には歩行可能

担当獣医師:林 佑将

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