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日常生活の中で、犬や猫が誤食・誤飲することで、命の危険にさらされてしまうものがあります。
今回は、身近にある「タバコ(ニコチン)」と「ユリ科植物」についてお話しします。
タバコ(ニコチン)を食べてしまうと?
小型犬や猫の場合、タバコ1本や少量の吸い殻でも、ニコチン中毒により命にかかわる危険があります。
灰皿の水、電子タバコ、ニコチンガムやパッチにもニコチンが含まれており、誤って口にしてしまうと危険です。
ニコチン中毒は症状の発現が非常に速いのが特徴で、早ければ摂取から15分ほどで嘔吐、下痢、大量のよだれ、ふるえ、痙攣、呼吸困難などの症状が現れ、最悪の場合、心肺停止に至ることもあります。また、誤飲に気付いて慌てて水を飲ませてしまうとニコチンの体内への吸収を早めてしまう可能性があるため、水を飲ませるのは厳禁です。
自己判断で吐かせたりすることは避け、タバコを食べた可能性がある場合は、すぐに動物病院へ連絡しましょう。
ユリ科植物を食べてしまうと?
ユリ中毒は、犬・猫ともに起こる問題ですが、猫の方がより深刻です。猫がユリを食べてしまうと、嘔吐、ふるえ、痙攣、脱水、大量のよだれ、ぐったりするといった症状が最初に現れ、そこから急性腎障害へと進行する危険性があります。しかも進行が早いため、「症状が出ていないから大丈夫」と様子をみている間に、重度の腎障害から命の危機に陥る可能性もあり得ます。そのため、摂取が疑われるのであれば、すぐに動物病院へ連絡することが大切です。
ユリ中毒を起こしてしまった猫が、幸い一命を取り留めたとしても慢性腎障害という後遺症が残ることがあります。腎臓は一度破壊されてしますと再生が難しい臓器であり、生涯を通して治療が必要なばかりか、余命も短くなってしまいます。ユリ科植物はその点で特に注意が必要な植物といえるでしょう。
しかも、花屋などで一年中見かけるほど身近な植物であるにもかかわらず、花びら、花粉、おしべ、茎、根など、どの部位にも毒性がある点も見過ごせません。
なお、犬の場合は、腎障害のリスクはないと言われていますが、嘔吐や下痢、食欲不振といった消化器症状を引き起こすことがあり、油断はできません。
誤食・誤飲してしまったら
犬や猫が誤食・誤飲してしまった際は、様子を見ずに、すぐに動物病院へ連絡しましょう。
「いつ頃」「どのくらいの量を食べたか」「現在どのような症状があるか」を伝え、獣医師の指示を仰いでください。
受診時には、誤食してしまった物が分かるパッケージなどを持参することをおすすめします。
大切な家族である犬や猫を守るためにも、普段から危険なものは手の届かない場所に置くなど、誤食・誤飲を防ぐ環境づくりを心がけましょう。
Part.2では『保冷剤と不凍液(エチレングリコール)』、『洗剤』についてお話します。





