犬の右橈骨骨折

症例

6歳4か月齢

ポメラニアン

去勢雄

来院理由

ドッグランで他犬と衝突後、右前肢を挙上しているとの主訴で来院。

身体所見

右前肢完全挙上

触診で右橈骨遠位部に疼痛を認めた

検査

レントゲン検査にて右橈骨遠位横骨折を確認した。

(図1 術前レントゲン画像)
(図2 術前レントゲン画像)

         

治療方針

手術によるプレート固定

橈骨頭外側アプローチにて、ロッキングコンディラープレート2.0、φ2.0mmロッキングスクリューセルフタッピング6本を用いて整復。

図3 右橈骨骨折部位)
(図4 右橈骨骨折プレート固定後)

経過

術後2日目より右前肢の着肢、軽度負重を認めた。

術後5日目で退院とし、自宅で安静活動および活動制限(サークル内管理)をお伝えした。活動的な性格のため、自宅では安静管理に難渋する様子がみられた。

術後1か月時点で、右前肢の完全負重および良好な歩様を確認した。レントゲン検査では骨癒合の進行を認め、インプラントの破綻や緩みは認められなかった。

今後も定期的な経過観察を継続し、骨癒合およびインプラントの状態を評価予定している。

(図5 術後1か月レントゲン)
(図6 術後1か月レントゲン)

                    

(図7 院内で元気に走る様子)

獣医師からのコメント

小型犬の橈骨・尺骨骨折は比較的よくみられる整形外科疾患であり、特に若齢の小型犬では軽い落下や転倒でも発生することがあります。

骨折治療では、受傷後できるだけ早期に適切な整復・固定を行うことが、良好な機能回復につながります。跛行や疼痛やみられる場合には、早めの受診をおすすめいたします。

担当獣医師のお名前

丸山 純果

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